Y.I
研究開発
部署: 技術開発部門 研究開発Div.
入社年度: 2020
専攻: 国際開発工学専攻(機械系)
弾性論
トライボロジー
静力学
材料科学
ナノテクノロジー
ミネベアミツミは、精密機械部品から電子デバイス、システムソリューションまで幅広い事業を展開するグローバル企業です。創業以来、"匠の技"と最先端技術を融合させ、世界中のお客様に高品質な製品とサービスを提供し続けています。
当社では、ベアリング、モーター、センサー、照明デバイスなど多岐にわたる分野で技術革新を追求しており、自動車、航空宇宙、医療機器、情報通信機器など様々な産業を支えています。特に研究開発においては、基礎研究から応用開発まで一貫した体制を構築し、博士号を持つ研究者が中心となって次世代技術の創出に取り組んでいます。
グローバルな視点で技術開発を進める当社では、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境を整備し、個々の専門性を最大限に活かせるキャリアパスを提供しています。
当社では、ベアリング、モーター、センサー、照明デバイスなど多岐にわたる分野で技術革新を追求しており、自動車、航空宇宙、医療機器、情報通信機器など様々な産業を支えています。特に研究開発においては、基礎研究から応用開発まで一貫した体制を構築し、博士号を持つ研究者が中心となって次世代技術の創出に取り組んでいます。
グローバルな視点で技術開発を進める当社では、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境を整備し、個々の専門性を最大限に活かせるキャリアパスを提供しています。
博士社員インタビュー
博士のキャリア選択に関する詳細なインタビューをご覧ください
Q1
なぜこの進路を選択されたのか?
新しいことに挑戦し続けたいという強い思いが原点にあります 。修士時代から博士進学を念願していましたが、経済的な事情で一度は就職しました 。しかし、前職の極めて厳しい体育会系の社風が自分には合わず 、「やはり研究の道へ戻り、納得のいくまでやり遂げよう」と決意し、博士号取得後に当社を選びました 。自分の専門である「要素技術」が最も活きるのは、アセンブリ(組み立て)よりも、ミクロな現象を追求できる部品メーカーだと確信していたからです 。
Q2
博士課程との関連は?
修士時代に取り組んだシリコンゴムの摩擦研究で、独自の接触理論を構築し、それが世界的な学会で発表されるなど高い評価を得たことが大きな自信となりました 。博士課程では、世界的な権威とも交流のある先生のもとへ移籍し、さらに深く物体の接触理論を追究しました 。現在の業務でも、ベアリングや航空機部品の性能を評価する際、当時の理論や物理学的な知見がそのまま土台となっており 、研究と実務が「接触」や「摩擦」というテーマで一貫して繋がっています 。
Q3
進路選択やキャリアパスについて、「苦労」「奮闘(特に努力)」したことは?
キャリア最大の奮闘は、博士課程の修了期限が迫る中での突貫の就職活動でした 。最終年度の5月にようやく学位取得の目処が立ったのですが 、その時点ですでに主要な企業の募集枠は埋まっていました 。しかし、諦めずに人事に直接掛け合い、イレギュラーながらも面接の機会をいただいたことで道が拓けました 。また、前職での合わない環境を経験したからこそ、自分にとって「自主性」や「カジュアルな対話」がいかに大切かを痛感し、納得のいく環境選びに全力を尽くしました 。
Q4
社会人を経て博士へ戻る際、不安や課題はありましたか?
新たな研究室に所属し、未知の環境で以前とは異なる領域に挑むことに不安がありました。
修士時代とは地続きでないテーマだったため、背景設定から解法まで全てを1から構築せねばならず、常に課題は山積していました。
最大の試練は、進捗の壁にぶつかり研究を全て白紙に戻した博士3年の終わりでした。
しかし、4年目からの再始動にあたり「自分が一番やりたい研究」を貫こうと決意しました。その結果、ようやく納得のいく成果を出せました。
Q5
博士課程で身に付けた力で、現在の仕事で役立っている力は?
特に役立っているのは、未知の課題に対して背景・目的・手法を整理する「論理的思考」と、自ら解決策を導き出す「突破力」です 。現在の部署は化学系が多数派で機械系が少ないため 、周囲が「何が問題か」を言語化できず悩んでいる場面が多くあります 。そこで私は、研究室時代に多くの後輩の指導にあたった経験を活かし 、相手の意図を汲み取って図解したり、本質的な課題を特定して耐久試験機などの装置開発を提案したりすることで、プロジェクトを前進させています 。
Q6
博士就活で、ご自身のどんな点が御社に評価されたと思われますか?
「この人は合う」という直感的な期待と、博士としての高度な専門性が評価されたのだと感じます 。募集時期としてはかなり遅かったのですが 、当時の上司が「博士の機械系の人間が欲しい」と即断してくださったのは 、単なる知識だけでなく、自ら装置を設計して理論を検証できる実践的な能力に期待していただけたからだと思います。また、前職での経験から「どのような環境なら自分が成果を出せるか」を明確に言語化して伝えられた点も、ミスマッチのない採用としてポジティブに捉えられました 。
Q7
社内で博士号を持っていてよかったと感じたエピソードはありますか?
「博士だから何とかしてくれる」という周囲からの高いリスペクトと期待を日常的に感じられることです 。他部署から技術的な相談を受ける際も、「この厄介な問題は井口さんなら解けるだろう」という信頼のもと、難易度の高い案件を任されます 。そうしたプレッシャーはありますが、期待に応えて成果を出した際に周囲に喜んでもらえることは大きなやりがいです 。また、専門論文の読み込みや最新知見の導入も、博士としての素養があるからこそスムーズに行え、社内での独自性に繋がっています 。
Q8
現在の業務と、博士課程での研究との関連を教えてください。
博士論文では「球が転がると止まるのはなぜか」という現象を解明しましたが、これはまさにベアリング(軸受)の核心部分です 。現在は、新製品の材料開発や、それを評価するためのカスタム装置の設計・製作に携わっています 。チョコレートの舌触りを摩擦力として分析する論文を参考にしたり 、ミクロな液体の挙動を考察したりする際には、当時の物理学的な感性が欠かせません 。理論を追求するだけでなく、それを形にする「装置作り」という泥臭いエンジニアリングにおいて、研究時代の経験が色濃く反映されています。
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